あおられ運転に遭遇してしまったら
SNSで話題のあおられ運転とは?
あおり運転の問題はニュースやワイドショーでもしばしば取り上げられているので、知っている人も多いでしょう。
あおり運転に関する規制は、2020年6月に道路交通法が改正されたことで厳しくなりました。
しかしSNSを見てみると、「あおられ運転」なるものが出てきていて困っているという投稿がよく見られます。
あおられ運転とは、あおり運転を誘発させるための挑発行為の一種です。
たとえば、あえて速度を落として道路をふさいでしまう行為で、このあおられ運転を片道1車線の道路でやられてしまうと後続車両は逃げ場がありません。
するとストレスが溜まって、中にはあおり運転をしてしまうドライバーも出てくるでしょう。
厄介なことに、一般道の場合、最高速度の制限はありますが最低速度の制限は設定されていません。
よってノロノロ運転をしても、スピード違反だとは言えないわけです。
しかし、もし後続車両に追い付かれた場合、遅い速度で走行している車両は左側によって進路を譲る義務があるとも規定されています。
また、コーナーリングの際に後続車両がいるにもかかわらずに急ブレーキを踏むようなあおられ運転もありますが、こちらは後続車両への危険を誘発する行為となり、危険性帯有者とみなされます。
このように判定されると、免停180日という厳しい処分が下される可能性もあるのです。
あおられ運転に遭遇したら?
注意していても、あおられ運転に遭遇する危険性はゼロにできませんので、もしあおられ運転に遭遇したのであれば110番通報しましょう。
もし一人で運転している場合は運転しながら110番通報しますが、同乗者がいる場合にはその人に任せましょう。
本来運転中に電話をかけるのは良くありませんが、公共の安全維持のための110番であれば違法行為には当たりません。
どんなにフラストレーションがたまったとしても、無理に前方の車両を追い抜こうとしないことです。
煽り行為のようにぴったり前方車両にくっつく行為をしていると事故が起きる危険性が高いですし、相手から「あおり運転をされた!」と言われかねません。
また、ドライブレコーダーを設置していないのであれば、車上に設置するといいでしょう。
相手が問題のある運転をしていたことが立証できますし、相手が逃げた場合でも、前方車両の映像が記録されているので特定が可能です。
中には、相手があおられ運転を意図しないで行っている可能性もあります。
たとえば免許取り立てのドライバーや、ずっとペーパードライバーでブランクのある運転手の場合、周りの状況に目を向けられるだけの余裕がないかもしれません。
だからといって問題がないというわけではないですが、怒って煽り運転をしてしまわないよう心の余裕は持っておきましょう。