イモビライザー付きバイクのメリットは?
イモビライザーってなに?
イモビライザーは電子キーの照合システムによって作動するロックの一種で、専用キーに埋め込まれた「トランスポンダ」と呼ばれる電子チップが持つIDコードとECUのIDコードを照合させることによってロックの解除(エンジン始動)を行います。
一般的には「イモビ」とも呼ばれ、現在はほとんどのバイクに標準搭載されているロックシステムでもあります。
イモビライザーのメリット
・通常の鍵ではエンジンが掛からず、複製出来ない
電子制御によるロック解除となるため、偽造した鍵や通常の鍵ではエンジンをかけることは出来ず、防犯対策としては絶大な効果を発揮します。
また、専用キーに搭載されているIDコードは非常に難解で解読困難なため、専用キーの偽造も基本的に出来ません。
・セキュリティアラーム
イモビライザーには車体の振動や不正な傾きによって反応する警報アラームが搭載されているものもあり、車両から離れている時でも防犯対策に使えるので、盗まれる心配が減ります。
イモビライザーのデメリット
ロックとしては完璧なイモビライザーですが、完璧とは言えないデメリットもいくつか存在します。
・スペアキーを無くせない
専用キーのIDは基本的には書き換えることが出来ないため、マスターキーとスペアキーを無くしてしまうと高額な支払い(数万円)が発生してしまい、痛い出費となってしまいます。
専用キーは何が何でも無くさない努力を怠らないで下さい。
・セキュリティアラームの誤作動
バイクを使用する際にロック解除を忘れて動かそうとするとアラームが鳴ってしまい、恥ずかしい思いをしてしまうかも知れません。
常にロックを解除する癖を付け、愛車を使いこなしましょう。
・社外のイモビライザーは不安定
純正品であればバランスの取れた製品が多いですが、社外品の場合はセンサー数や取り付ける車両によって感度が異なり、ちょっとした振動でもアラームが反応してしまうなどのトラブルにもなりかねません。
社外製のイモビライザーを使う場合は車両とのバランスを考えて取り付けて下さい。
イモビライザーの後付はいいの?
純正で取り扱っているものやディーラーで取り付けているものであれば基本的におすすめ出来ますが、社外品の場合は車両によって差が激しく、場合によっては走行の妨げになる可能性もあるので吟味する必要があります。
「とりあえず付けてみたい」という気持ちで安価な製品に手を出すのは危険です。
イモビライザーは愛車を守る大切な防犯対策の一つで、ここぞと言う時にしっかり機能してこそはじめて「価値」のあるシステムなので、絶対的な信頼性が必要です。
信頼出来る製品が見つからない場合は、強力なチェーンロックやディスクロックを併用した防犯対策の方が効果は大きいでしょう。